SDGs(Sustainable Development Goals)×テック産業=ソーシャルグッド(Social Good)2 2022 年はソーシャルグッドを始めよう2
1月26日の朝のNHKニュース番組の中で、神奈川県横須賀市が来年度から、
親からの虐待を受けて避難している18、19歳の大学生に生活保護と同額くらい
(7万円くらい)のお金を支給することになったと報じられていました。
同市の児童相談所が関わっているなど、いくつかの条件があるそうです。
このような自治体の制度については私は初めて聞きました。
こんな境遇の中で進学や大学通学を継続することを諦めるケースもあるそうです。
皆さんはどう思われますか?
奨学金で補う方法もあるでしょうけれど、生活費全てまで補うのはむずかしそうです。
お金が無いから大学に通えないことは、一つの「貧困」のかたちと言えるのかもしれません。
さて今回はSDGsの目標の1番、この貧困について触れてみたいと思います。
『貧困問題』は日本の社会問題です。『貧困をなくそう』は大きな社会テーマです。
一般的に 「貧困」と聞くと、難民の子どもたちをイメージする方も多いかも知れません。
貧困には 相対的貧困と絶対的貧困の2 種類があります。
相対的貧困とは、その国や地域の水準において大多数の世帯に比べて貧しい状態です。
相対的貧困に比べて、絶対的貧困は国や地域の生活水準とは無関係に、生きていく上で必要最低限の生活水準が維持されていない状態を指します。
厚生労働省のHPを見ますと
平成21年の貧困であると言われる貧困線は 112万円(実質値、手取り収入)となっています。
この122万円は国民の等価可処分所得(所得収入から税金・社会 保険料等を除いたいわゆる手取り収入)の中央値の半分です。
「相対的貧困率」(貧困線に満たない世帯員の割合)は 16.0%、また「子どもの貧困率」(17歳以下)は 15.7%となっています。
子どもたちに焦点をあてて、内閣府が令和2年9月に発表している「子どもの貧困の状況」を開いてみますと、ひとり人親世帯では電気ガス水道の未払いをしたことがある人は、
電気14.8%、ガス17.2%、水道13.8%です。
また、ひとり親世帯で「衣服または食料が買えない経験からがある」と答えた人は、
衣服39.7%、食料34.9%と書かれています。
相対的貧困率は13.5%、7人に1人となっていますが、
所得で考える「相対的貧困」ではなく衣食住すら保障されない「絶対的貧困」の方々が多くいらっしゃることに驚かされました。
このように我が国にも貧困家庭で苦しんでいる子どもがいることを、たくさんの方々が知り、認識し、救援する手段を考える必要があります。
その貧困に悩む子どもたちのためにできることをはどんなことでしょうか?
例えば、寄付、ボランティア、貧困に関心を持ちその情報を伝えること。
これらの3点が挙げられます。
しかしこの3つだけでは解決されないでしょう。
それにどこをフォーカスするかでも変わってきます。
特に相対的貧困は、お金や食の問題だけでなく、エネルギーや水、教育格差、学校のクラスでスマホを持ってない、塾に通えないなど様々です。
私は今回、2 ボランティア 3貧困に関心を持ち伝える
この2つの策を実行できないかと思いました。
それが前回のコラムでもご紹介しました『ソーシャルグッドから始めよう』です。
『SDGs でソーシャルグッド!実行委員会』に参加。
舞台の作演出家の友人と元新聞社のメンバーたちと SDGs をテーマにした舞台を作ることに協力することにしました。
そして、その第一弾は SDGs の目標1 「貧困」をテーマにしたエシカル音楽劇
『パパへの子守歌~ 幸せのカケラ~』です。
主演は吉本興行の漫才師「矢野・兵動」の矢野勝也さんで、他にもバラエティーな出演者が多くいます。
中でも 友情出演として「宮川大助・花子」の宮川大助さんがご出演されるのは注目です。
吉本興行で家族愛を語るならこの人しかいないと、交渉して出て頂いています。
公演は大阪南森町近くの帝国ホテル前・南西角の放送芸術学院7Fドリームホール
で 2022 年 3 月 19 日・20 日です。5台のカメラで撮影します映像配信もあります。チケット希望の方はお声掛けください!!
テック産業アナリスト のと裕行でした。ありがとうございました。