スポーツ(Sports)×テクノロジー(Technology)=スポーツテック(SportsTech) オリンピックを支えるテクノロジー
TOKYO2020 オリンピックが無観客で閉幕しました。
オリンピックを重視して来た、富士通、田中(前)社長は以下のようなボランティアパワーを重視していました。
2012年に開催されたパラリンピックロンドン大会では、大会終了後もボランティアのネットワークが引き継がれたことで、大多数の人が大会後も継続的にボランティア活動に参加し、ボランティア文化の継承に成功したと高く評価されています。一方、大会ボランティアを輩出した企業においても、社員のボランティア実施率が大会前の10%から大会後25%に向上し、社員満足度も10%向上したと報告されました。
そして、今回のコロナ禍の
「東京オリンピック・ パラリンピック競技大会」においては、
運営や選手のパフォーマンスやトレーニング、視聴者の観戦などスポーツを陰で支える様々な「スポーツテック」に注目します。
それらの【スポーツテック】の活用方法6つの中から、以下3つをご紹介します。
アスリートを強く
アスリートを守る
アスリートが勝つ
1つ目 アスリートを強く
・スキルアップ支援センサーや画像処理、AIにより、
パフォーマンスにおける大量のデータ蓄積から多面的に分析することにより
プレーの精度を高めたり選手のトレーニングシステムの構築に役立てます。
※富士通ジャーナル参考事例
ゴルフのスイングフォームを分析するセンシング技術
https://blog.global.fujitsu.com/jp/2016-12-05/01/
セーリング技術向上のためのIoTトレーニングシステム
https://blog.global.fujitsu.com/jp/2017-07-07/01/
2つ目 アスリートを守る (選手の健康やコンディション管理)
・コロナ禍の開催ということもあり、様々な医療技術や情報共有するためのアプリなどが 導入され、管理対象となる海外から来日するオリンピック大会関係者約 41,000 人・パラリンピック約 12,000 人と、選手村に入村する日本代表選手・大会関係者の日々の健康管理をする【統合型入国者健康情報等管理システム(OCHA)】、定期的な検査結果や 感染者情報を管理する【東京 2020 感染症対策業務支援システム】が導入されています。
また、選手をケガから守るためのテクノロジーの開発も進んでいます。
試合中の負荷を把握するために、GPSや加速度計などの各種センサーを組込み着用する。
ケガとそれらのデータを突合し、各選手がケガをし易い状況を察知している事例が欧州プロサッカー等で見受けられます。
3つ目 アスリートが勝つ
・チーム、選手、対戦相手の戦術などをデジタル分析し勝利につなげる。
ゲーム中の競技情報(モーショントラッキングデータ)を即時に収集し、コーチが収集した情報からゲーム状況を分析して、より効果的な次の一手、体制、フォーメーション、一人ひとりのポジション等を見つけ出して試合中の選手に伝えるという取り組みがあります。
※事例:富士通レッドウエーブ 女子バスケット
https://blog.global.fujitsu.com/jp/2020-01-14/01/
冒頭でロンドン大会のボランティアパワーの拡大が企業の社員満足度も向上させた例を
書かせて頂きましたが、今回のコロナ禍の大会では【スポーツテック】がアスリートとその回りの人々や環境を変化させました。
このテクノロジーが、これから関わる人、観る人、そして新たにスポーツに参加する人々に
大きな感動を与えてくれるであろうと信じています。
次回は引き続き、【スポーツテック】の活用方法の残りの3つ。
正しい審判
見せる技術
エンターテイメント力
について書きます。