· 

テック産業アナリスト-のと裕行のライフイノベーションコラム-42

#42電気自動車(EV : Electric Vehicle)×テクノロジー=EVテック(EV Tech)②テスラは自動車会社ではない?!

●介護からニューノーマルを考えました

 

厚生労働省は、11月11日を『介護の日』と決めました。

それは、介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、平成20年7月27日の「福祉人材フォーラム」において、“高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日”として発表したのです。

 

私の父も99歳、母は89歳。

『介護の日』を迎え、改めてこのテーマについて考えてみました。

では我が家を参考に介護の現場を紹介します。

 

まず、ケアマネージャーさんが総監督となり、

1 ヘルパーさん 3社 午前、午後、夜 1日3回✖️週7日=21回

 この連携が素晴らしいです。

2 訪問入浴 週2回

3 訪問看護 週4回

4 訪問医師 月3回

5 病院送迎の介護タクシー 月2回

6 訪問歯科 3ヶ月1回

7 訪問理容 3ヶ月1回

 

私からの依頼で

8 中国語の家庭教師 週1回

9 整骨院さん    週2回目標

10 近所の同級生ボランティア 2ヶ月1回

11 緊急時の対応

・裏手の整骨院さん

・隣の不動産屋さん

・近所の同級生

・近所の電気屋さん

・お隣と裏手のご近所さん

 

そのほか、

・介護用品機器のレンタル屋さん

・介護関連の工事店

・近くの食品店、スーパー、薬局等

これらをネットワークとして、お店の方々の熱い気持ちに支援されています。

 

また病院も、診療所から地域の中核病院のたくさんの専門医と主治医の方々のネットワークに支えられています。

特に、看護士さんは訪問看護、医師専従の看護士さん、訪問入浴専門の看護士さんと複数に活躍され床ずれの治療やコロナ対策、発熱時の対応、通院時、薬の引き取り等、ヘルパーさんと密接で良好な関係を築いて父母を支えていただいています。

 

3ヶ月に一度くらい、それぞれの責任者の方がケアマネージャーのオフィスに集まり対策ミーティングを私を交えて開催していただいてます。

1番の課題は情報の共有です。

連絡ノートと報告書と電話でなされています。LINEやSNSが活用できればいいのですが、我が家では業務に取り入れられていません。

 

以上が、私が知る介護の現場です。

皆さんいつもありがとうございます。

とにかく関係従事者の方々が今以上に生き生き、楽しくサービスを提供できる基盤ができればと考えています。

 

そして、ここからは提案ですが、近い将来「介護シェアリング」という事業化が出来ないかと考えています。

これは前回もご紹介させて頂いた『シェアリング・エコノミー』の発展形で、人にはそれぞれ様々なスキル、能力があります。その能力を【シェアリング・コミュニティ(システムをどうするかは検討中)】住んでたり、出身地だったり、その地域に登録すると、例えば子育てが得意な人は、子育てに困ってる人のサポートをすると、そのシェアリングコミュニティでポイントが貯まり、将来的にボランティアではなく、ポイントが報酬だったり、サポートに参加した人は、登録されてる様々なサポートを受けられたり、マイナポイントなどとの交換や、将来自身が介護を受けるときの貯金が出来るようなシェアリングスキーム構築検討をしたいと思います。

 

本来はその地域の行政と連携できればベストなのですが、まだ個人的なアイデアレベルなので、オランダなど既に実績のある海外のシェアリング事例を調査して、私なりの住みやすいまちや地元を考えたいと思います。

 

本文は、前回に引き続き電気自動車のテクノロジーについてまとめてみました。

 

●「テスラ」は自動車会社じゃない⁈

 

「電気自動車」における未来テクノロジーの第二弾として、世界経済をリードする【テスラ】についてお話します。

皆さんは【テスラ】をご存知ですか?

 

アメリカのシリコンバレーを拠点とし、主に車体に電気プラグを繋いで充電する『二次電池式電気自動車』と『ソーラーパネル』を開発、製造、販売する、今話題の自動車会社です。

その話題の原因は、今年の1月から9月までに株価が約500%も上昇し、なんと時価総額が「トヨタ自動車」を抜き自動車業界のトップになったことです。

ちなみに時価総額は、約4570億ドルです。

あのアイアンマンのモデルにもなった、イーロンマスクがCEOとしても有名です。

 

そして、皆さんに是非、知って頂きたいのが、【テスラ】のビジネスモデルです!!

何故、知って頂きたいのかと言いうと、この【テスラ】のビジネスモデルこそが、Withコロナ、コロナアフターにおける、未来の企業経営のアイデアやヒントになると私は思ったからです。

 

では、その革新的なビジネスモデルをご紹介します。

先ず、【テスラ】は自動車会社ではなくて【エネルギー会社】です。

これは、イーロンマスク本人も宣言していますが、【テスラ】が提供するのは、『持続可能なエネルギーを使った輸送手段の提供』で、これが自動車産業によく似ているという考え方です。

だから、従来の自動車業界のメソッドは使いません。

【テスラ】を利用する消費者、ターゲットは、車好きではなく、「環境意識が高い人」

「テクノロジーに精通した人」「裕福な経営者」です。

このテクノロジーに精通した人の考え方は、発売当初のAppleコンピュータが好きだった人たちのようなこだわり感の強い人です。

 

そして大きな革命的な戦略を示したのは、

「営業マンは必要ない」でした。

営業によって与える消費者へのストレスよりも「市場マーケティング」と「顧客を理解する営業戦略」があれば、【消費者が求めるライフスタイルの提供】というインサイドセールスをSNSなどのデジタル戦略化出来るからです。

従って、販売店は必要なく、充電スポットというサービスセンターに重点を置き、デジタルな情報提供と共に、迅速で効率的なアフターサービスが営業的な経営指針となったのです。

従業員も営業担当者ではなく、エネルギーのスペシャリストとして育成し、つまりは、顧客満足度という消費者の声をブランド化、営業化したのです。

 

そして更に目指すビジョンは、『エネルギーインフラに革命を起こすこと』です。

車を売って終わりではなく、次は蓄電池事業という日々のエネルギーの提供、サービスに取り組みます。

その経営キーワードは、SDGsでもお伝えした【サステナブル(持続可能)】なビジネススキームです。とにかく一過性ではなく、どこまで消費者との持続可能な関係を作れるかが目的です。

いかがでしょうか?

この【テスラ】が展開する【ビジネスモデル】のビジョンをご理解頂けたでしょうか?

しかし、もっと大切なことは常に消費者ニーズと声に意識を傾け、日々、【ビジネスモデル】を組み換え更新することだそうです・・・。